太平洋フェリー きたかみ
太平洋フェリー
飛行機や鉄道などとは違い、水平線が広がる景色、満天の星空など、船旅でしか味わえないゆったりとした時間を満喫しながら旅を楽しむことができます。
太平洋フェリーでは、国内最大級の大型カーフェリー3隻(いしかり・きそ・きたかみ)にて、苫小牧−仙台−名古屋の約1,330kmを結ぶ定期航路を運航しています。
様々なプランや障害者手帳による割引などがありますので、運行状況・料金等は太平洋フェリー公式ホームページでご確認ください。
きたかみ
3隻ある中で今回取材をさせていただいたのは「きたかみ」になります。「きたかみ」はは2019年1月に就航し、苫小牧−仙台間を基本航路としています。
宇宙船をイメージして白を基調にデザインされ、「SPACE TRAVEL」をコンセプトに街の喧騒から離れた非日常の船旅を楽しむことができます。
下のデッキは主に車両デッキとなっており、乗船中は6デッキ、7デッキを主に利用することになります。
ホームページで紹介している主な施設については
@出入口 Aエントランスホール Bショップ Cテレビエリア Dエコノミーシングル(バリアフリー対応) E1等客室(バリアフリー対応洋室) F展望大浴場 G多目的化粧室 H授乳室 Iエレベーター Jレストラン K屋外デッキ となります。
その他さまざまなタイプの部屋や設備がありますので公式ホームページでご確認ください。
尚、今回の調査は仙台バリアフリーセンタースタッフの春日さん親子にお手伝いいただきました。
乗船・エントランスホール
フェリーへの乗船は仙台港フェリーターミナルの通路から乗船となります。
正面に見えるのがフェリー乗降口です。
段差はありません。
※仙台港フェリーターミナルの各施設、フェリーまでの乗船通路等の情報は広げる会ホームページ「フェリーターミナル」で紹介していますのでそちらをご確認ください。
こちらがエントランスホールです。インフォメーション・テレビエリア・キッズエリアなどがあります。
車いす対応の窓口もあります。こちらには、筆談用メモも置いてあります。
キッズエリア
テレビエリア
ショップコーナー(取材時は乗船前なので閉まっていました)
船内で利用できる車いすも準備されています。
船内の客室エリアの通路の幅は95cmです。
エコノミーシングル(バリアフリー対応)
相部屋でありながら個室感覚で利用できるシングルルームです。バリアフリー対応室は入口のドアが引き戸になっており、車いすでもベッド脇に近づけられる様に他の部屋よりも広くスペースが取られています。
※公式ホームページからは室内の360度VIEWを見ることができます。
バリアフリー対応部屋はスライドドアになっています。
ドアを開けるとそれぞれが個室になっております。
こちらは中に8部屋があります。
それぞれの個室もスライドドアです。
個室への入口は80cmです。
ベッドの高さは50cmです。
1等客室(バリアフリー対応洋室)
シャワートイレ・シャワーを備えた定員2名の洋室です。
室内には緊急呼び出しボタンがあり、船内事務室に連絡されるようになっています。
※公式ホームページからは室内の360度VIEWを見ることができます。
室内入口です。
室内は十分な広さがあります。ベッドの高さは47cmです。
洗面台も車いすの高さに合わせてあります。
こちらは車いす固定用のベルトです。
こちらがトイレ、シャワー室の入口です。
シャワーチェアも用意されています。
授乳室
電子レンジ、流し台を備えた授乳室もあります。
展望大浴場
大海原を眺めながらゆっくりと入浴できる展望抜群の男女別大浴場があります。
こちらが入口です。15cmの段差があります。
ベビーベッドが設置されています。
脱衣所から浴室へは15cmの段差があります。
浴槽の高さは75p、浴槽へは2段の段差があります。
多目的トイレ・シャワー室
船内には1カ所、多目的トイレ・シャワー室があります。エコノミーシングルを利用する際はこちらのトイレを利用することになります。
入口はスライドドアです。
おむつ交換台を広げるとこのようになります。
オストメイト対応設備も設置されています。
介護用ベッドを広げるとこのようになります。
エレベーター
館内にはエレベーターがあり、デッキ間はこちらで移動します。
エレベーターの籠は 幅140cm 奥行150cm
定員9名となっています。
レストラン「グリーン プラネット」
バイキングスタイルで好きなものを好きなだけ選べる「きたかみ」のメインダイニングは旅の大きな楽しみの一つです。
こちらがバイキングの券売機です。
入口の幅は90p
こちらから料理を取り分けます。取材時は営業前でした。
通常は揺れ対策のために椅子は鎖で固定されているのですが、車いすのために椅子を外した優先席も用意されています。
テーブルの高さは70pです。
船外デッキへ
7デッキからは船外に出ることもできます。取材時は停泊中でしたが、外部デッキからは水平線が広がる景色を楽しむことができます。運がよければイルカに出会うこともできるかもしれません。
こちらが外部デッキへの出入口です。